パリの蚤の市で購入したデッドストックのホテルシールです。
先日、ルイヴィトンのショーウィンドウを見ていると、アンティークの旅行鞄がディスプレーされていました。この時代のヴィトンはステキだなぁと釘付けになっていると、みつけてしまいました。旅行鞄に同じホテルシールがいっぱい貼ってあることを。もちろんダメージはありますが…。
この旅行鞄を見ていると、わたしの祖父の使っていた旅行鞄を思い出しました。当時上海で仕事をしていたらしく、皮の旅行鞄には上海のホテルのシールがいっぱい貼ってありました。この旅行鞄を二つ引っ提げてわたしの父は、神戸にやって来たそうです。今では皮のベルトの部分は、ダンボールのようにぽろぽろちぎれ、もはや旅行鞄とは言えませんが、あの時代に祖父がこの鞄を持って、どんな景色を見たのだろう?父はこの鞄を持って、どんな思いを胸に故郷を離れ神戸にやって来たのだろう?こんな事をいろいろ考えていると、いまだに捨てられずにいます。そして貼ってあるシールのホテルに行ってみたくもあります。
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